LA PORTE D’OR

店主のブログ〜

オカシナタビ 31 休暇

2022.06.05

このブログはフィクションです。ご想像にお任せ致します。

過ぎれば早いもので季節は夏えと向かい、聞けば来月バカンス休暇があるらしい。

日本では馴染みの薄い言葉だが、フランス人はバカンスの為に働く。

2週間休みが貰えるらしい。もちろん給料も出る。

よし、日本へ帰ろう!

なんて訳もなく金もなく。さて、どうしよう。バイトでも探すか。

色々、色々考えた結果、よし、イギリス、ロンドンへ行ってみよう。

パリからユーロスター、高速鉄道が出ている。幸い家から程近いパリ北駅、ここから発着しているらしい。

さて、何泊するか、日帰りでも行けなくはないがせっかくのロンドン。もう来ることもないかもしれない、ここは思いきって3泊4日の旅に出よう。時間はある。

しかし、後々この安易な選択が裏目に出る。

まず最初の難関、往復の切符を購入する。日にちや、曜日、時間帯、座席のクラス、様々な条件で値段が変わる。必要事項を紙に書き込み窓口へ。

もちろん、1番安い切符を探す。何とか購入。

食べ物のメニュー表なる物を見せられ説明されるが案の定、訳分からず。

恐らく、注文しておけば食事も出るよ。と言っているのだろう。

ドーバー海峡を渡りながら、冷えた白ワインにピクルス、チーズと生ハムも。良いね。バカンスだよ。

夢は膨らむが現実は厳しい。家からサンドイッチでも作って持って行こう。

地球の歩き方を頼りに情報収集。

いざ当日、ビビリながらもチェックインを済ませユーロスターに乗り込み、指定された席に座り出発の時を待つ。

まるで世界の車窓からを見ているかの様な風景に癒され揺られる事、2時間半程

途中、海底トンネル、ドーバー海峡を抜け、ロンドン、ウォータールー駅に到着。

流石に、英語圏、アナウンスも全て英語。入国審査もあり海外に来た感が増す。

ロンドン中心部迄移動し、円をポンドに替える為両替所を探す。町中には沢山有るがレートも様々。ぼられないよう迷いながらも、よさ気な所を探す。

ここに1冊のノートがある。

色々な場所に行ったとき、感じた事や思った事を箇条書きで書き綴ったノート。

1万円を換金すると39ポンドにしかならない。すげーポンド、ユーロより強い。

自販機のコーラが1本 1ポンド

と、記してある。

もちろん手数料やレートなど色々な要素は有るが、当時、パリで1万円を換金すると70ユーロ位だった。自分の勝手な感覚では、1ポンド=100円 1ユーロ=100円 例えば自販機でコーラを買うとすると、実際は日本円では1本100円 フランスユーロでは、約140円 イギリスポンドでは約250円 の換算となる。

物価の違いを痛感させられる。

又、色々と勉強になった。さて、今日の宿探しをしよう。

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