このブログはフィクションです。ご想像にお任せ致します。
見よう見まねの、朝仕上げの作業も終わりかけた朝9:00黒人のおっちゃんが出勤して来る。
よく分からないが、従業員?
慣れた手つきでシンクにお湯を溜める。
見れば脇には洗い物がズラリ。いわゆる皿洗い。
ここからは自分の勝手な見立てではあるが、いっけん自由で平等の様に思える世の中だがやはり差別は存在する。
日本ではあまり感じにくい感情ではあるが、ゴミ収集や洗い場、俗に言う汚い仕事は黒人の人が多いと感じる。
後にレストランで働く事になるが、そこでも洗い場は黒人の人だった。
そして従業員もどこか冷たい。
彼は彼らでまた、独特の世界観をもつ。ある時厨房の裏で偶然見かけた。
ある一定の時間になると、絨毯を広げ祈りだす。
テレビでしか見たことのない光景だった。
何教なのかよく分からないが特異な人達だった。
今テレビをつければ、毎日の様に空港に押し寄せ、飛行機にしがみつく人々のニュースを目にする。遠い国の出来事でしか今の日本人には思えない。
すみません。自分の勝手な憶測です。
あの時、洗い場にいた黒人のおっちゃんも人種的には同じ感じを受ける、国を追われ仕方無くこの仕事にたどり着いたのか、結局は弱い立場に置かれる。
フランスは色んな民族が混在していて、それぞれの文化、風習、リスペクトして見れば素晴らしい調和の様にも思えるが、一緒にやって行くのは大変。
でもだからこそ、みんな一生懸命生きてる気がする。
また勉強になった。
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明日、朝6時にここに来い。
と、受け取ったが果たして・・・。
翌日朝、5時起床。店迄は自転車で20分位か。
5:30出陣。
大通りを右に曲がると、1キロ程先にノートルダム寺院が見える。
セーヌ川を渡り、ノートルダムの前を通りもう一度セーヌ川を渡る。
次に川沿いに右折。右手には、ルーブル美術館、左手にはオルセー美術館。
まだ夜明け前のパリ中心部、ほとんど人も車も走っていない。
なんとも贅沢な自転車通勤。
アレクサンドル3世橋を左折、アンヴァリッドの横を過ぎると間もなく店が視界に入る。
時刻は、5:45 店の前でタバコをふかしている人物がいる。誰だろう。
ビビリながらも、ボンジュール。
話かける。
すると
ボンジュール!%@★£◇#ユウヤ?
と、今確かに語尾にユウヤと
ウイ。ジュマペール ユウヤ。(はい。ユウヤです。)
と答える。更に話しかけられるがよくわからない。
鍵をもっている。シェフか。
カモンと、付いていく。ロッカーらしき所に通され、空いている棚を指さす。
ああ、そこ使えって事ね。よくわからないが、自前の白衣に着替え厨房へ。
外は真っ暗、初めて見る厨房。以外と広いのか。何人位従業員がいるのか、この人はシェフなのか、誰なのか、しばし待つ。
どんなに凄い人達が出勤して来るのか、ビビリながら待つ。
すると、ボンジュールと続々出勤。
ん?見た目、皆、若い?
ここで、まさかの出来事が!!
おはようございます。と、
??
ん?日本語、日本人!
自分より少し年上の日本人女性。
すげーこの人、今の自分から見ればフランス語ペラペラ。
聞けば、半年程前から働いているらしい。
何となーく1日が始まる。
まずは朝仕上げ、店頭に並べるケーキを仕上げる。
言われるがまま、見よう見まね。悪戦苦闘だが、流れ的には日本と同じだ。
ただ、日本では感じた事のない出来事も多い。
9時位だろうか、黒人のおじさんが出勤してきた。
?
はて?あの人は?