駅員にジェスチャーで状況を伝えなんとか通してもらう。 助かった。 パリに向かう電車に乗り込む。途中駅で工場でも有るのか作業服姿のいかついおっちゃん達が乗り込んできた。 スーツケースを握る手に力が入る、スリが多いらしい。 どうにかこうにか、パリ、サンラザール駅へたどり着く。
時は既に夕暮れ…。 手配書を頼りにホテルを探す。当時の沼津仲見世、すみやの隣辺りにあったHISにて飛行機の到着が夕方と言う事もあり 最初の2泊は日本から予約をしておいた。 主要駅の近くでと要望をしていたので幸いにもすぐに見つかった。 ホテルのチェックインを無事済ませ(手配書を見せただけ)ようやく部屋へとたどり着く。 一息つく。 なんとなく宙に浮いたような気分だ。 不思議な物で安心すると腹が減る。緊張と不安でそう言えば日本を出発して以来たいして口にしていない。
よし、晩飯を調達しにいこう。 周囲にはお店も沢山ある、しかし一人でレストランに行ける訳でもなくさ迷う。 見慣れた看板を見つける。マックだ。 なんとなく心踊る。 意を決して中へ、見慣れないハンバーガーが並ぶ。 とりあえずハンバーガーを3個 サイドメニューはポテト、ナゲット 飲み物はコーラ ざっとこれくらいは手振り素振り、つたない英語を交え必死に注文したつもりでいた。 店員のおばちゃんは、特に聞き返す事もなく、うなずく訳でもなく奥へと下がる。 金額2ユーロ(約300円)?意外に安い。物価の違いか、あまりピンとこないがしばらく待つ。 すると店員さんが紙袋にも入っていない、水色の紙に包まれた物体を渡してくる。 はて?? 中身はフィレオフィッシュバーガー、1個?? こんな物は注文していない。 しかし、言い返せる余地もなく受けとる。
足早に立ち去る。未だにどの様に伝わっていたのか思い返す事があるが謎だ。 恐らく、自分の英語力のなさに、とりあえず、日本人には魚と言うことか・・・。
しぶしぶ、サンラザール駅へ戻る。売店は閉まってはいたがお菓子を売っている販売機があった。 そこで、安っぽいパッケージの法外な値段のポテチと水を買ってホテルへ戻る。
何も考えずコンビニに行ける事はとても幸せな事。便利すぎる日本では感じた事のない言いようのない気分だ。 やっとの思いで手にした、フィレオフィッシュバーガー、ポテチ、水 さもない物だが、美味しかった。こうして一日目が終わる。
よし、明日はアンジェと言う町までの切符買いに行こう。
写真は100ユーロ札。約14,000円位。 経験上、500ユーロ札、200ユーロ札、100ユーロ札とあるが、ほとんどの店で嫌がられる。偽造を疑われ、安い買い物で高額紙幣を出すと 断られる事が普通にある。 使い勝手が良いには20ユーロ札、50ユーロ札位。旅行時の両替は全て、50ユーロ札位にしてもらうことをお薦めする。