このブログはフィクションです。ご想像にお任せ致します。
パリにはいくつか、中華街的な中国人が多く住むエリアがある。
近所にもその一つパリに居ながら中国の気分が味わえる通りがあった。
扉を開け放し朝から麻雀を打つおっちゃん達。
お店のやり取りも中国語(笑)
何度、ニイハオと言われた事か。なんとなく日本食に近い物も売っている。ヨーロッパ製造の袋麺、出前一丁。これもヨーロッパ製造のスーパードライ。味噌や醤油ぽい物。何気に助かる。
有るとき、ばっちゃんが水槽を指差し泳いでいる鯉とおぼしき魚を買っているのを目にした。
日本でもよくある、三枚に卸してくれる?的なやり取りかと思いきや網ですくい上げた魚を素手で掴み、次の瞬間、床におもいっきりたたきつける!!
血が飛び散り失神する魚。バケツの水でささっとゆすぎ袋の中へ。
ばっちゃんも普通に受け取って帰る。あぁ、ここでは当たり前の光景らしい。日本の魚屋さんの素晴らしさが分かった。
通りを進むとコインランドリーがあった。毎週休みの日はここで洗濯、乾燥まで済ませる。向かいにベトナム料理のフォー屋さんがあった。聞けばパリで最古のフォー屋らしい。いつも地元の中国人でいっぱいだ。
時折開く扉から美味そうに麺をすする人々が見える。コインランドリーも洗濯機が回っている間、およそ30分待っていなければならい。1度ズボンを盗まれた経験がある。しかも混んでいると勝手に洗濯物を出されてしまう事もあり、たかが洗濯だが気が抜けない。
遠くにも行けないので、少し馴れた頃、気になっていたフォー屋さんに行ってみた。皆黙々と食べる。メニューもよくわからないが差ほど多くはない。
ラージ(大) 10ユーロ
スモール(小) 7ユーロ
見よう見まねでラージを注文。
待つこと数分。見た目には美味しそうなフォーが運ばれてきた。それと一緒に生のモヤシ、レモン、唐辛子、ミントの葉、何だかよく分からない香草。
んー食べ方もよくわからないが、周りを見渡し真似して食べる。とりあえず全部入れる。さぁ食べて見よう。以外に美味しいを期待したが、くそまずい(*_*)
しょっぱさの中にミント、レモン、香草。駄目だ。まずい。
が、周りを見渡せば皆、超美味そうにほうばっている。残そう物なら何をされるか分からない。ラージを頼んだ事を後悔しつつ罰ゲームの様なフォーを食し又1日が終わる。
あぁ、なけなしの10ユーロ。
自分の中ではフォーとは、余り美味しくない食べ物。しばらくそんな位置づけであったが、有るとき、別のフォー屋さんに行く機会があった。
記憶がよみがえる。やはり生のモヤシ、レモン、唐辛子…再来か。
何も入れずに、スープを一口。
あれ、美味い!
モヤシもいい感じ余熱で美味しい。
あっこれはいける。
今更ながら、最初に行ったフォー屋さんにいた方々はなかなかヘビーユーザー。
きっと美味しいんだろう。
豪に入れば郷に従え。しょっぱなからヘビーな食べ方をしたのが失敗だった。
パリでフォーを食すなら、Pho14。オペラにもありますが、13区の店がオススメです。