このブログはフィクションです。ご想像にお任せ致します。
なんとか部屋を見せてもらう約束をとりつける。現れたのは日本人男性。とても丁寧な口調で感じは悪くない。
聞けば、パリ歴20年!! っスゲー。部屋は3階。外から見える大きな扉を進むと中庭があり階段が二つに別れる。なかなか旅行では来られないパリの裏側。
ここです。と
6畳の部屋に下が押し入れになっている二段ベッド。ユニットバス、狭いがキッチンがあった。十分過ぎる位の部屋だったが即決はしかねる。
ただ、そこは大家さんも理解があった。3日は待ってくれるとの事。
悩む。今の資金と家賃を考えるとなかなか厳しい。とは言え迷っている時間も余りない。
今回は諦めるか・・・。
とりあえず、出来る事、又片っ端から物件情報を見て回る。めぼしい物に連絡を入れるがそううまくは行かない。部屋を見せてもらう事にすら辿り付けない。
そして、期限の日、駄目元で大家さんに家賃交渉。
もー少しどうにかなりませんか。
大家さん的には、立地、階数など相場を見て家賃を決めています。との事。
ですよね。分かります。怪しい所はない。
よし。決めよう。この部屋に。
結果、電気の契約や銀行口座の開設など、なかなかややっこしい部分まで面倒を見て頂きこの大家さんでよかった。
パリに来て一週間ようやく部屋が決まった。
少し周りを見て歩く。一つ角を曲がった先に、ノートルダム寺院がうっすら見える。
パリ3区。近くには中国人が多く住むエリアがあり、ラーメンなど日本でも馴染みな物も手に入る。
住めば都、よく言った物だ。
後にこの中華スーパーには度々通う事になるが、水槽があり魚も売っている。少し日本人には生臭い。見た目、鯉?あれはなまず?色々な魚が泳いでいる。
あるとき、魚を注文しているおばあちゃんが・・・。